彼の秘密

2003年4月14日
知り合いの旦那が出会い系サイトにハマってるって話を 以前、彼に話した事がある。
旦那の携帯を盗み見して発見したんだって。

彼はその話を聞いて、「うわッ ヤな女だな。勝手にプライバシーを覗いてる時点で、その女の価値が分かる。浮気されてもしょうがない女だ。」とのたまっていた。

当時、私は彼の携帯はおろか、カバンの中身、背広のポッケ、彼宛ての郵便物、夫婦なのに銀行口座に至るまで、全てノータッチ。
彼が何かしてるなんて夢にも思わなかったし、疑ったコトもない。
覗いて見たいなんて思ったコトもない。

関心が無い訳じゃなくって、私だって手紙とか日記とか見られるとスゴク嫌だから。

でもその彼女の気持ちも分からないでもない。
疑われるような行動を旦那が取っていたから、彼女も携帯を勝手に見てしまったんだろうから。
でもうちの彼は、そういう彼女の気持ちなんて、ちっとも理解しようともしないし、理解出来ないだろうな。

で、現在、私は彼の携帯、カバンをたまにチェックしている。

なぜか?

ソレはやっぱり、彼を全面的に信頼できなくなったから。

発端はあるファイルを探すべく、彼の部屋に置き忘れたであろうMOディスクの中身を見た時から。

その中には私が探していたファイルは入っていなかった。
同じメーカーの同じディスクだったから、間違って開いてしまった。
いつもだったら、間違えた〜で取り出すんだけど、ファイル名が“しのぶ”なんてなってるから思わず開いてしまった。
以前付き合っていた彼女の名前がしのぶだってコトは知ってたし、ホントに思わず。。

見覚えのある部屋、裸の女性、めちゃめちゃヤらしいえっち画像。。

しのぶちゃんとのエロ画像だった。

今までに経験したコトがないくらい、自分の心臓がドキドキするのが分かった。
もちろん私と付き合う前で、彼が昔住んでいたマンションの部屋での写真だけど、、
過去は全然気にしないタイプだと、自分のコトを思っていたけど、、
実際、こういう写真を見てしまった衝撃はものすごいものがあった。
手が震えて、気持ちがコントロールできない。

何事もなかったように振る舞おうとするけど、彼と上手く会話が出来ない。

「何で機嫌悪いの?オレ何かした??」

私の気持ちなんてお構いなしで、すごく不機嫌そうに問う彼。
当時は隠し事なんて全くなかったので、思い切って全部ぶちまけた。
スゴク心が引き裂かれそうなくらいツライってコト、涙が後から後から溢れてくる。

彼は自分の部屋に行き、暫く経ってから戻ってきて、私にMОディスクを渡した。
「全部消したよ」って。

たまたま残っていた1枚。別に昔の女を思い出して見たりしている訳じゃない。
思い出はわざわざ消そうと思わないから、言われないと分からない。

等々。。。他にも私を納得させる為、色々言ってた気がするけど、あんまり耳に残っていない。
確かに彼は、平気で昔の彼女とのプリクラとか住所とか残してたりする。
わざと私に見せようとするんじゃなくって、その辺にポイっと置いた、開いたままの手帳だったり、写真貼った電卓だったり。
でもそういうの過去のものだし、彼のおおざっぱな性格だし、全然気にもならなかった。
でも今回はツライ。どうしようもなく。

泣いている私を 彼は「ゴメン」って言って抱きしめてくれた。

少しだけど、癒されていくのが分かる。

ベッドの中で一杯話をして、沢山えっちして、今まで通り水に流して、、、、、、

って訳にはいかなかった。ダメ、彼の行動が気になる。

私は彼がいない間に、彼の机、カバン、携帯、色んなモノをコッソリ覗くようになってしまった。
そして発見したモノがある。

私と結婚してから買い替えた携帯に、しのぶちゃんの自宅と携帯の番号がメモリーされていた。
そのままデータを移し替えできるサービスもあるようだけど、彼が携帯をトイレに落とし、データが全部消えて、手打ちで友達の番号をメモリーしていたのを私は知っている。
見てはいけないものを見てしまった。

当時彼は休日はほぼ私と一緒に過ごし、会社も直行直帰。現在もしのぶちゃんと繋がっている可能性はあまり無い。

でも何でいちいち別れた女の番号、入れ直してるの?

私はしのぶちゃんの自宅、携帯の両方の番号をコッソリ一桁変更してやった。
ソレに気付いたのか、ソレまで見たコトのない“美(ミ)”さんという名前が彼の携帯に登場した。しのぶちゃんの名前は消えている。
変えてやったしのぶちゃんの番号なんて覚えていない。でも多分これはしのぶちゃんじゃないだろうか。。。
もうココからはワイドショーでやってるような世のカワイソウな奥様を地でいってるカンジ。
彼のコト大好きだけど、彼がいないと生きていけないけど、彼のコト、全面的には信用できない。

多分彼も。

でもお互い表向きは愛し合ってる素振りをする。
私は素振りじゃなくって、ホントに愛してるけど、彼は違う。多分。

現在も私は彼の秘密をたまに見つける。
彼はこういうコトをする女がたまらなく嫌いだってコト分かっているけど、もう昔の私には戻れない。

彼の別の秘密。文字数オーバーしそうだから、また日を改めて書こうっと。

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